子守歌から始まった!私の音楽への道

私の音楽の原点は、まさに子守歌にあります。母の歌う優しい子守歌、そして日常の中で自然に流れるメロディが、私の心に深く刻まれました。音楽は、単なる娯楽ではなく、私にとって「心を癒す力」がありました。それは、どんな時でも私を包み込み、安心感を与えてくれる存在だったのです。

音楽が持つ力を初めて実感したのは、まだ小さな頃のことです。眠る前に耳にした子守歌の優しいメロディーは、今でも忘れられません。あのメロディーが心を落ち着け、気持ちを穏やかにしてくれたことが、音楽の力を信じるきっかけとなりました。

薄黄色の背景にお布団で寝かしつける母親と赤ちゃん - 子守歌を歌う温かな瞬間

母は「歌は好きではない。人前で歌うのは絶対に嫌」という人です。でも、時々ふっと、思い出したように童謡を口ずさむ。私はその歌の中に、とても純粋な喜びの響きを感じました。誰かに聞かせるためでもなく、上手い下手、声量、音程……そんなことは全く関係ないことを、子供ながらに確信していたのです。
花は誰かを喜ばせようとして咲くのではない。ただ自分が咲きたいから咲く。歌も同じだと思います。
私はその頃からずっと、純粋な歌の響きを探求しているのかもしれません。

その後、音楽は私の人生の中で自然と重要な役割を果たしていきました。
七五三で人前で演歌を歌い、嬉しかったこと。
ピアノを習ったけれど、むしろ歌の時間のほうが楽しかったこと。
テレビで、少しお姉さんのアイドルに憧れ、振り付けをしたり、曲をどんどん覚えていったこと。
自分の思うように自由に歌えるようになりたかったけど、その方法がわからず、ブランコを漕ぎながら歌って練習したこと。
思春期・青年期の苦しみ。
吹奏楽の救い。ジャズとの出会い。
受験戦争に飲み込まれ、でも、夢を諦めきれず、通学時に自転車を漕ぎながら毎日裏の練習をしたこと……。
その後の紆余曲折を経て、今の私があります。

歌うことは、喜びを増幅させ、悲しみを受け入れる手段となり、時には心の中の思いを浄化させる方法ともなりました。
私が感じてきたこと、思ってきたことを、歌という形で表現できること。そのことを私は今、とても幸せに感じています。

音楽を通じて自分を知り、成長していく過程で、様々な経験を積んできました。今でも私の音楽には、あの子守歌のような優しさと、心に安らぎを与える力が込められていると感じています。そして、これからもその力を使って、多くの人々に、心が温かくなるような音楽を届けたいと思っています。

こんな私の音楽を生で聞いてみませんか?コンサートのご依頼はこちら
オンラインでのコンサートやイベントもございます。 オンラインイベント詳細はこちら